売買材料多様化!直近のレンジ幅で待機?
予想レンジ
ドル円 113.00〜114.30
ユーロ円 131.30〜132.80
ユーロドル 1.1550〜1.1700
豪ドル円 86.50〜88.00
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市場に世界的なインフレ低下傾向並びに株高傾向が顕在化する中、北朝鮮情勢、米金利動向、そして、スペインの独立問題が浮上するなど売買材料が多様化しており、安易に身動きが取りづらい状況に置かれている。その中、トランプ米大統領は連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長には、ハト派的と言われているイエレンFRB現議長と同様な見解であるパウエルFRB理事に白羽の矢を立てているとの報道があり、一時ほどの金利先高観測は萎えている。年内12月の利上げは確実視されているが、インフレ低下懸念がある以上、来年以降もかなり緩やかなペースでの金利正常化にすぎず、ドル円の伸び悩みにも繋がっている。
一方、ドル円は、114円台の上値の重さが意識される中、市場関係筋としては、米債券利回りや利上げ動向次第の感が強いが、同時に、チャート分析上での上値の重さが意識されており、ドル円115円トライには更なる買い材料が不可欠との見方が先行している。引き続き直近のレンジ幅ドル円113.00〜114.50円重視で待機策に努めることが賢明であろう。
他方、ユーロドルは、先のECB理事会での資産購入を300億ユーロに減額し、期間も9月までとしたことが嫌気される中、スペインが独立宣言したカタルーニャ州政府の全閣僚を解任し、議会を解散した旨が報じられたことも手伝い、ユーロロングを解消する動きが強まり、当面の節目である1.15前後が意識されつつあり、引き続き戻り売り優先の展開と見なした方が一考であろう。