繰り返される地政学的リスク!無難であればドル買い加速?
予想レンジ
ドル円 112.00〜113.80
ユーロ円 131.50〜133.00
ユーロドル 1.1650〜1.1800
豪ドル円 86.50〜88.30
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先週末発表された9月米雇用統計では失業率が4.2%まで低下するものの、非農業部門雇用者数(NFP)は予想を大幅に下回る内容ではあり、相対的には大型ハリケーンによる一時的な現象とも見方が支配的になっている。その中、注目された平均時給が大幅に上昇したことを受けて、一時ドルを買い戻す動きが広がり、ドル円は113円台半ば近辺まで上昇したものの、本日の北朝鮮創建記念日におけるミサイル発射懸念を踏まえて、ポジション解消売りや利益確定売りに圧される格好で上げ幅を解消するなど、依然として、神経質な展開を余儀なくされている。
一方、ドル円は地政学的リスクに配慮する格好で上値の重い展開を強いられているが、CMEのFF金利先物では年内利上げ確率が90%超まで見込まれており、米債券利回りの上昇を背景に、拙速的に下値を探る状況ではない。また、本日公示される衆院選挙での影響は限定的あろうが、各政党による政策実効性の面からは自公民優勢の図式には変わりがなく、北朝鮮情勢が無難に終えれば、もう一段のドル高円安と捉えたほうが賢明であろう。
他方、ユードルは、日米3連休の中、相対的にドルと円の動き左右される展開は否めず、ユーロドル1.17台半ば前後で膠着度を強めている。ただ、年内の米上げ観測がほぼ決定的なだけに、徐々にユーロドル1.18台が重石になっている。引き続き、北朝鮮情勢を睨みながら、直近のレンジ幅1.1650〜1.1800で対応することが一考であろう。