地政学リスク&衆議院選挙共に視界不良!?
予想レンジ
ドル円 111.80〜113.30
ユーロ円 132.00〜133.50
ユーロドル 1.1730〜1.1880
豪ドル円 87.50〜89.00
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北朝鮮情勢が渦巻く中、市場には衆議院解散後における新党結成や民進党の解党を含めて、政権交代に関心が集まっているが、与党勝利の可能性が強く、相場を動意づける材料としては軽視されている。その中、先週末発表された9月のシカゴ購買担当者景気指数(PMI)が65.2と市場予想に反して大幅に改善する中、米連邦準備理事会(FRB)による金融政策の正常化期待を込めて、米長期金利が上昇基調にあり、相対的にドル買いが優勢になっている。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)議長後任人事を巡る報道があり、また、米金融政策当局がインフレ指標として重視している個人消費支出(PCE)価格指数が市場予想に届かなかったことから、相対的には小幅な値動きで調整色を強めざるを得ない相場環境にある。
一方、ドル円は市場が9月決算を終え様子見モードを強めているが、日米金利差拡大を背景に底堅い展開が予想されるが、依然として、潜在的な北朝鮮絡みのリスク回避志向があり、上値トライには慎重になっている。また、実需売買が111.00円と円113円前後に控えており、同レベル前後でじっくり待機策が一考であろう。
他方、ユーロドルは1.18前後で試行錯誤が続いているが独自の、売買材料は皆無に等しく、米金利と地政学的リスクの動向に委ねられている。引き続き直近のレンジ幅1.1750〜1.1900重視で対応することが賢明であろう。