どこまで続く視界不良!?
予想レンジ
ドル円 107.00〜108.80
ユーロ円 129.00〜130.80
ユーロドル 1.1950〜1.2100
豪ドル円 86.00〜87.80
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足元では北朝鮮が建国記念日に挑発行為に向かうとの思惑が先行する中、リスク回避を背景にドル全面安の展開を強いられているが、今週は北朝鮮からの挑発行為が無かったことを受けて、再びドルを買い戻す動きに転じるかに注目が寄せられている。ただ、相次ぐ大型ハリケーンの襲来により、米国経済の足かせが危惧される中、米利上げ観測が更に引き延ばされるとの見方も台頭しており、拙速的にドルを買い上がる雰囲気には至っていない。
一方、ドル円は地政学的リスクを背景にポジション解消売りが際立つ中、一時、ストップロスを巻き込みドル円108円割れと年初来安値圏レベルまで下落基調を強めている。ただ、一旦利益確定買いの動きもあり、拙速的に売り下がる相場環境ではない。ただ、今後米10年債利回りが2%割れともなれば、完全に年内の利上げが確率は急速に萎えるだけに、引き続き戻り売りに専念することが一考であろう。
他方、ユーロドルは戻り売りに押され1.20台前半まで値を戻しているが、対ドルに対して堅調ではあるが、他の主要通貨に対しては弱含んでいる。先のECB理事会でドラギECB総裁が最近のユーロのボラティリティの高まりは不確実性の源泉であり、将来の政策決定には為替も考慮する必要があると述べており、暗にユーロ高をけん制しているとも解釈できるだけに、引き続き高値掴みには要注意だろう。