売買材料多様化!ドル売られすぎの傾向?
予想レンジ
ドル円 108.50〜110.00
ユーロ円 129.50〜131.00
ユーロドル 1.1830〜1.1980
豪ドル円 86.00〜87.50
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注目されたジャクソンホールでの講演において、イエレンFRB議長の講演は金融危機後に実施した改革を巻き戻す場合は控えめ」なものにとどめるべきだと指摘したが、金融政策については特に言及していない。そして、ドラギECB総裁は貿易や規制に関する内容が中心であり、また、講演後の質疑応答においても、ECBは警戒を緩めてはならないとしたほか、著しい程度の金融緩和はなお正当化されると言及、ユーロ高に懸念を示さなかったことを受け、ユーロが対ドルで急反発するなど、様変わりの様相を呈している。ただ、市場にユーロロングが積み上がっている関係上、ユーロドル1.12台は時期尚早との声が少なくなく、今週も神経質な展開が余儀なくされる。
一方、ドル円は北朝鮮情勢や米10年債利回りの低下、そして、トランプ政権能力への不信感が重なり、上値の重い展開を強いられているが、ドル円109円割れでは実需や利益確定買いが散見され、改めて底堅い展開が意識されている。引き続き直近のレンジ幅108.50〜110.00円重視で対応することが無難であろう。
他方、ユーロドルは戻り売りが優先されているにもかかわらず、ストップロスを巻き込む格好で1.19台まで上昇するなど、相対的に違和感が生じ始めている。ただ、次なる節目であり1.12台が完全に視野にあるだけに、下値は限定的と見なした方一考であり、ユーロドル1.1850〜1.1200までレンジ幅を拡大し、待機策に努めることが賢明であろう。