一日遅れのボジョレーヌーボーと出遅れている円金利
昨日はボジョレーの解禁日、さっそく一本買ってしまいました。普段は千円以下のワインしか飲まないが、鮮やかなワインカラーを見るだけでも楽しみです。最近は味よりも色で選ぶことが多い。本場フランスでは若者がワイン離れしているそうで、ビール党が増えていると聞きますが、ユーロ統一の影響でしょうかね。しかし、ボジョレー高すぎますね、石油価格は俗に言うBRICSによって上昇したが、ボジョレーは確実に日本人が価格を吊り上げている。本場では売れないワインを輸出するとも言われるが、おそらく現地では一升瓶に入れても1000円はしませんね。しかし、ボトルの栓がコルクではなく、普通のアルミのキャップで仕上げてあるのはいただけません。今晩は一日遅れの試飲会です。ゆっくり相場を眺める時期でもあります。
●昨日の米経済指標を見る限り、市場が右往左往する展開が避けられないだろう。米10月消費者物価指数が弱く、米シカゴ連銀総裁がインフレ懸念で強含み、結局は米フィラデルフィア連銀景況指数が改善となれば、方向感が定まらない為替相場が形成されてしまう。なかなかレンジ相場から抜け出せず、典型的なもみ合い相場となっているが、ドル円・ユーロドルとも通常のイベントでは動きづらく、ポジションの調整が早まっていると見てよいだろう。あらゆる経済指標が一過性のものとなり、持続性に欠けるマーケットトレンドであることを認識した上で、売買を探るしか良策はないだろう。
米金利の動向も周りで騒ぐほどの段階ではなく、当面はFFレート5.25%での据え置き状態が続行することを前提にして、マーケットトレンドを探ることが賢明であり、一方では、原油価格の安定がインフレの沈静化に貢献しており、今後は各国の金融引締め政策を遅らせる傾向は否めないのかもしれない。最終的には日米欧の金利格差に象徴されるように、金利主導のマーケットに集約されてしまう傾向は根強いが、金利格差が縮小することは確実であり、高金利通貨に対する警戒心は潜在的にも強い相場であり、適宜なストップロスを念頭にして臨む事を勧める。そのためにも的確な売買シナリオと損失の許容範囲を設定して臨むことが要求される。
▼日銀の独立性が発揮できない中で、悶々とした利上げ論争は続くと思われるが、当局と日本政府の葛藤、そして米政府まで巻き込んだ水面下の金利動向となると、容易に利上げ時期を言及できないのが実状かもしれない。昨日の福井日銀総裁の発言にも表れているが、予断を持たずに判断する』と述べているが、言葉を返せば、予断だけでは判断しないと言う事であるが、予断と言う曖昧な言葉でしか表現できないのが現状かもしれない。単純に英語に訳せば“I judge it without having a guess”とでも言うのであろうが、推測で利上げを実施することも日銀総裁の手腕でもあり、0.25%の異例な金利体系を払拭させる立場でもあると判断するが、いずれにしても、次の日銀短観までは情勢は変わらないとみるのが賢明であろう。
ドル円・ユーロドルとも方向感が乏しく、特に戦略的な売買は見つからないのが現状であり、模様眺め優先の相場に変化は見られず、ドル円118円を挟んだボックス相場は変わらず、連日のように推奨するが、ドル円は117.50円の買いと118.50の売りで様子見が正解であろう。そして、ユーロドルも1.28前後とドル円同様なレンジ相場であり、1.2750の買いと1.2850の売りを推奨する。