米金利動向・地政学的リスクは迷走中!読み切れない相場展開へ?
予想レンジ
ドル円 110.00〜111.30
ユーロ円 129.00〜130.50
ユーロドル 1.1650〜1.1800
豪ドル円 85.80〜87.30
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北朝鮮問題をめぐる地政学的リスクの行方に市場は一喜一憂せざるを得ない展開を強いられている。その中、北朝鮮がグアムへのミサイル発射計画を一旦中止する旨が伝えられる中、相対的に警戒感が緩むと共にドルの買戻しが優勢になっている。ただ、引き続き米朝の挑発行為が繰り返される可能性が濃厚なだけに、安易にドル買いに走る訳には行かないのが現状であり、市場は再び米金利動向や米経済指標の動向に委ねざるを得ないだろう。
一方、ドル円は昨日発表された7月米小売売上高が前月比0.6%の増加となり、インフレ率の上昇も見込まれる中、ドル円110円台を一気に回復している。相対的には売られすぎていたドルの買い戻し局面とも言えるが、CMEが算出している年内の利上げ確率は50%の段階まで戻しており、ドル円110円前後の底堅さが改めて意識されている。ただ、ドル円111円前後では一旦ポジション解消や実需売りが控えており、上値も限定的と言わざるを得ない相場環境にある。
他方、ユーロドルはリスクオフも手伝い、急速に買い戻す動きは萎えており、一時1.16台に下落する場面もあったが、ただ、流石に同レベルでは利益確定買いやポジション調整買いが散見されており、当面、レンジ幅を1.1650〜1.1800重視で待機策が賢明であろう。