タイトル無し
予想レンジ
ドル円 111.50〜113.00
ユーロ円 127.50〜129.00
ユーロドル 1.1350〜1.1480
豪ドル円 85.50〜87.00
***********************
米国の早期利上げ観測が燻る中、日銀は未だにマイナス金利からの脱却に苦慮しており、出口戦略が見いだせない状況にある。反面、英国を含み欧州諸国が金融緩和縮小を目指す動きが強まり、市場はドル安と同時に円安に追いやられた感が強い。この一週間でユーロ、ポンド、そして、資源国通貨などは対円で3.5%程度上昇、市場は大量のストップロスを巻き込みながら様変わりの様相を呈している。ただ、これ以上円安進行は、米国のみならず、他の主要国からも貿易不均衡問題が再燃する可能性も捨てきれず、日銀としても、過度な円安局面を手放しで喜べないジレンマ状態にあるのかもしれず、相場の難易度を更に深めている。
一方、ドル円は日米金利差拡大、そして、クロス円の強含みなどを踏まえて、引き続き底堅い展開が予想されるが、ドル円113円トライが実現すれば、次なる大きな節目ドル円115円が否応なしに意識されるだけに、基本的にはドル円が下落した際の買戻しに比重を置く方が無難であろう。
他方、ユーロドルは、今週は米雇用統計をはじめとし、複数の米経済指標の発表も控えており、引き続き波乱含みの展開が予想されるが、ECBは金融緩和縮小の方向性を示してはいるが、利上げを催促するまでには至っておらず、相対的に買われすぎの段階に差し掛かっている。レンジ幅を1.1350〜1.1500まで拡大し、同レベル前後からのナンピン売買が一考であろう。