揺らぐトランプ政権!利上げにも慎重?
予想レンジ
ドル円 110.50〜112.00
ユーロ円 123.50〜125.00
ユーロドル 1.1100〜1.1250
豪ドル円 82.00〜83.50
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先週末に発表された第1・四半期の米GDP改定値は年率換算で前期比1.2%増と、速報値の0.7%増から上方修正されたが、6日連続上昇していたNYダウ平均株価は小幅ながら下落し、市場は材料出尽くし感と共に、狭いレンジ幅での攻防を余儀なくされている。その中、G7でトランプ米大統領は地球温暖化対策のパリ協定で他国に追従せず、また、貿易不均衡問題に苦言を呈するなど、トランプ大統領の傍若無人な態度には各国首脳陣は閉口しているだろうが、最大の貿易相手国でもある以上、やむなく合意せざるを得なかったのだろう。いずれにしても、G7の脆弱性が増々意識されており、市場を大きく動意づかせるに状況にはなく、
一方、ドル円は週明けのロンドンとNY市場の休場もあり、狭いレンジ幅でのもみ合い相場が予想される中、先の米FOMC議事要旨を背景に米長期金利の伸び悩みが意識されており、徐々にドル円112円台の上値の重さが意識されているが、実需売買が110円台半ば前後や112円前後で控えており、同レベル前後からのナンピン売買で対応することが一考であろう。
他方、ユーロドルはトランプ大統領をめぐるロシア疑惑を筆頭に、様々な政治不安を抱える中、ドル売りやポンドの急落に助長された格好で一見底堅い展開を見せてはいるが、ユーロ独自の買い材料が希薄なだけに、ドル円と同様に戻り売り優先の展開を強いられており、ユーロドル1.12台以上からのロングは自重局面にある。