北朝鮮の弾道VSトランプ大統領弾劾!視界不良の展開?
予想レンジ
ドル円 110.50〜112.00
ユーロ円 123.50〜125.30
ユーロドル 1.1100〜1.1280
豪ドル円 82.30〜83.80
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昨日も北朝鮮が弾道ミサイルを発射しているが、市場は再三再四繰り返される挑発行為には辟易しており、市場の反応も限定的になりつつある。その中、トランプ大統領の弾劾報道により、ドル売り志向が強まってはいるが、原油価格の持ち直しなどを背景に、NYダウ平均株は前日比141ドル高と続伸、また、米10年債利回りも2.2%レベルでは下げ止まりの様相を呈しており、ドルの調整売りも一巡しつつある。現時点は北朝鮮情勢やトランプ大統領の漏洩疑惑問題などは一時的な波乱材料にはなるであろうが、当面、過剰反応せずに相場が動意づいてからの逆張りに専念することが得策であろう。
一方、ドル円は潜在的な日米金利差拡大や堅調な株式相場を背景に、引き続き底堅い展開が予想されるが、ブラード・セントルイス連銀総裁はFOMCの想定金利軌道は積極的過ぎる可能性を指摘、反面、ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀が米経済は良好であり、今後も雇用は拡大が続くと予想するなど、悲観論と楽観論が交錯しており、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。
他方、ユーロドルは仏大統領以降、独仏の協調体制への期待もあり、相対的に欧州圏をめぐる政治リスクは後退しており、買い戻しの動きが優先されている。IMMシカゴ通貨先物市場でもユーロロングが節目とみられる5万枚に迫る展開が考えられるだけに、当面、レンジ幅を1.1100〜1.1250まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で臨むことが一考であろう