材料出尽くし感!次なる材料探し?
予想レンジ
ドル円 111.80〜113.50
ユーロ円 120.00〜121.50
ユーロドル 1.0700〜1.0830
豪ドル円 86.30〜87.50
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先のFOMCの利上げ後も年内の2,3回程度の利上げ志向は高まってはいるが、米債券利回りの低下を嫌気する格好でドルの買戻し気運は削がれつつある。また、週末のG20財務相・中央銀行総裁会議の共同声明では通貨安競争の回避が引き続き明記されたものの、反保護主義の文言が盛り込まれておらず、ドルの圧迫要因にもなっている。ただ、依然として、日米欧の金利差拡大懸念は顕在化しており、あくまでも短期的なドルロングの解消局面と捉えた方が賢明であろう。
一方、ドル円は米国の保護主義政策が改めて意識される中、実需やポジション調整売りに圧される格好で上値の重い展開が予想されるが、既にドル高けん制を踏まえたドル売りが先行しており、拙速的に下値を探る難しさもある。当面、レンジ幅をドル円111.50〜113.50円まで拡大し、同レベル前後からのナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはオランダの下院選が無難に終了し、政治リスクが後退すると共に、ドルの調整売りも助長される中、ユーロショートの巻き戻し現象もあり、底堅い展開が予想される。ただ、英EU離脱やフランス大統領選挙などの不安材料を抱えており、相対的には上値トライには慎重になっている。