トランプ政策に過剰期待先行!?
予想レンジ
ドル円 111.50〜113.00
ユーロ円 117.50〜119.00
ユーロドル 1.0480〜1.0630
豪ドル円 85.30〜86.80
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米地区連銀総裁からは次回FOMCにおいて3月利上げも選択肢にあるとの発言が相次いでいるが、先のFOMC議事録では時期尚早との見方が浮上しており、市場はやや混迷を深めているが、総じて、米債券利回りの低下を背景に3月の利上げ説は後退しており、ドルの調整売りが優勢になっている。ただ、米10年債利回りが既に2.3%割れ目前まで低下している関係上、更なる低下局面は想定しづらく、現状レベルからのドルショートは自重することが一考であろう。
一方、ドル円は一時112円割れへと下値警戒感を強めてはいるが、ドル円111円台では随所に利益確定や実需買いが散見されるなど、拙速的な円買いは自重局面に差し掛かっている。ただ、米国株式市場の史上最高値更新中であり、また、明日のトランプ米大統領の議会演説次第では波乱含みの展開も予想されるだけに、当面、レンジ幅をドル円111.50〜113.00円まで拡大し、少なめの売買で対応することが得策であろう。
他方、ユーロドルはフランス大統領選に対する懸念が一服したものの、依然として、潜在的な戻り売り志向は根強い。改めて、ユーロドル1.06台の上値の重さが意識されている反面、ル円と同様に、ユーロドル1.05割れでは利食いと割安感の買いも散見されるなど、安易にどちらにも仕掛けづらい状況に置かれている。相場の動意を待ってからの始動を心掛けるのが賢明であろう。