トランプ相場折り返し地点!?
予想レンジ
ドル円 109.50〜111.50
ユーロ円 116.30〜118.30
ユーロドル 1.0500〜1.0730
豪ドル円 80.30〜82.30
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今週は米大統領選後の米金利上昇、株高、そして、ドル全面高など、一連のトランプ現象を維持できるか否かに関心が高まっている。基本的には、先にイエレンFRB議長が議会証言で示唆した12月利上げを背景に、短期筋としては、ドル買いを維持する意向に変わりがないだろうが、急ピッチに上昇しているドル高並びに市場最高値圏で推移しているNY株価動向にも警戒感を強めており、トランプ相場の持続性が疑問視され始めている。基本的には、先のイエレンFRB議長が議会証言で示唆した12月利上げを背景にドルロングを即座に解消できない側面があるが、米債券利回りの上昇がピークにあるとの見方も台頭しており、当面、失速シナリオも想定したポジショニングが求められている。
一方、ドル円は一時110円割れを見たことで警戒感を強めていたが、日米首脳会談が平穏無難に消化したことを受けて、再びドルを買い戻す動きが優先されている。ただ、今週は日米の感謝祭などを挟みながら、ポジション調整を踏まえながら神経質な展開が予想されるだけに、相場が大きく動意づくまでは、直近のレンジ幅109.50〜111.50円重視で臨むことが一考であろう。
他方、ユーロドルは買い材料が乏しい中、次なる節目1.0500前後が意識される中、引き続き戻り売り優先の展開を強いられている。ただ、ユーロ主導の展開ではなく、ドルの動向に左右されるだけに、当面、ストップロスの配置を重視し、ユーロ―ドル1.0500〜1.0700のレンジ幅で売買を模索することが賢明であろう。