材料難否めず、狭いレンジ幅での攻防!?
予想レンジ
ドル円 103.30〜104.50
ユーロ円 112.30〜113.80
ユーロドル 1.0800〜1.0950
豪ドル円 78.30〜79.80
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市場は目新しい材料のない中、米国の金利先高観測を背景にドルを買い戻す動きが優勢になっている。先週末のNYダウ平均株価は米企業の決算内容が好悪相混じるも、前日比16ドル安と調整色を強めている。その中、米10年債利回りは1.7%台を維持し、また、原油価格も安定的に50ドル台で推移しており、相対的に次なる材料探しの場と化している。
一方、ドル円は引き続き心理的節目であるドル円105円を意識せざるを得ないが、米金利引き上げ観測自体にも新鮮味が薄れる中、徐々にドル円104円台半ば前後では実需売りや利益確定売りが満遍なく控えており、戻りに鈍さに繋がっている。反面、ドル円103円前後も実需買いや利益確定買いが散見されるなど、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にあり、当面、直近のレンジ幅での攻防と見なしたほうが無難であろう。
他方、ユーロドルは先のECB理事会後のドラギ総裁の会見の影響もあるが、ポンドが6月の英国民投票直後の安値圏まで突入しており、再び連れ安状態に陥っている。ただ、シカゴIMM通貨市場において、ユーロショートが10,000枚を突破する中、時系列的にはユーロ買い戻しの動きが強まる可能性はあり、当面、レンジ幅1.0800〜1.0950を駆使して、売買を模索することが一考であろう。