ドイツ銀行の経営不安錯綜中!リスク回避の円買い継続中!?
予想レンジ
ドル円 100.80〜102.30
ユーロ円 113.30〜114.50
ユーロドル 1.1150〜1.1300
豪ドル円 76.80〜78.30
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懸念されていたドイツ銀行の経営不安をめぐり、様々な憶測が飛び交う中、先に米司法省はドイツ銀行に対して、140億ドルの制裁金を課すことが明らかになっていたが、ドイツ銀行の米国預託証券(ADR)が大幅に下落したこともあり、米司法省は米住宅ローン担保証券問題に関して、54億ドルの和解金で合意するとの見通しが報じられたことを好感され、一時のユーロ売りやリスク回避の円買いも一服している。その中、FRBは年内の利上げには前向き姿勢を維持してはいるものの、現時点での利上げ時期がまだら模様であり、今までのような米金利差拡大を背景としたドル買いに脆弱性が帯び始めている。
一方、ドル102円台には届かず101円台半ば前後で試行錯誤が続いているが、当面、ドル円100円割れの危機は脱した感があるが、今後も米利上げ観測の不透明さがある中、ドイツ銀行の不安要素が加わり、依然として、リスク回避的な円買いニーズは根強く、上値は限定的と見なしたほうが無難であろう。
他方、ユーロドルは引き続き戻り売りが優先される中、一時1.11台半ば近辺まで下落基調を強めていたが、ドイツ銀行株価の反発や原油価格の上昇、そして、ユーロショートの積み上がりが嫌気される中、ユーロドルは1.12台半ば前後まで調整的に買い戻されている。ただ、今後もドイツ銀の経営不安が恒常化する恐れは否めず、積極的に買い上げる雰囲気とは言えず、ユーロドル1.13前後からのロングは自重局面に差し掛かっている。