視界不良の日米金融政策で一進一退の展開!?
予想レンジ
ドル円 101.30〜102.50
ユーロ円 113.00〜114.50
ユーロドル 1.1100〜1.1250
豪ドル円 76.00〜77.50
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明日の日米金融政策発表を控えて、市場は全般的に様子見モードを強めている。FOMCでは利上げの見送りが大勢的になっているが、FRBとしては、金利正常化に向けて、年内の利上げの可能性を示唆する確率が高いが、世界経済の不透明感を踏まえて、早期利上げには消極的な見解も少なくなく、市場の関心は年内の利上げの有無に関心が寄せられている。その中、米国株式市場はほぼ横這い状態ではあるが、米債券利回りが再び上昇気配を見せており、金利差拡大を背景としたドル買いニーズの根強さは健在であり、ドルを積極的に売り下がる程の相場環境には至っていない。
一方、ドル円は米利上げ観測の後退や日銀による一連の脆弱性を帯びた追加緩和策を背景に102円台では利益確定売りや調整売りが散見されるなど、戻りの鈍さが目立始めている。現段階では日銀金融政策会合ではサプライズは期待薄であり、短期筋としても、FOMCの動向を見極めるまで安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。も
他方、ユーロドルはポンド戻りが一服するとともに、ユーロ売りは小康状態にあるが、ポンドが一時節目である1.3000割れを見るなど、依然として、英EU離脱問題を巡った戻り売り圧力があり、ユーロドルの戻りは限定的になっている。ただ、短期筋としては、ポンドやユーロショートの積み上がりもあり、下値トライには慎重にならざるを得ず、当面、レンジ幅を1.1000〜1.1250まで拡大し、逆張り待機が得策であろう。