米利上げ有無に左右される展開!ドル円100円割れからのショート自重?
予想レンジ
ドル円 100.00〜101.30
ユーロ円 112.80〜114.50
ユーロドル 1.1200〜1.1350
豪ドル円 75.70〜77.20
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先週末の米国株式市場は下落しているものの、NY原油先物は続伸する中、引き続き政府日銀によるETFへの期待は根強く、株及び為替市場はもみ合い相場の展開が予想される。市場は先にダドリーNY連銀総裁並びにフィッシャーFRB副議長も年内の追加利上げに含みを残しており、週末のイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演において、利上げを示唆できるかどうかに注目が寄せられている。
一方、ドル円は再三100円割れを見ているが、米債券利回りの上昇を背景に、潜在的な日米金利差化拡大を元にドル買い戻しが優勢になっている。ただ、世界経済を取り巻く不透明感もあり、安易にドル100円割れの危機を完全に脱したとは言い難い。ドル円101円前後では利益確定や実需売りが控えており、加速的な上昇は見込めない側面がある以上、ドル円99.50〜101.00円のレンジ幅を重視せざるを得ないだろう。
他方、ユーロドルは1.13台を維持しているものの、依然として、ユーロ独自の買い材料は皆無に等しく、徐々に戻り売りが優勢になっている。ただ、IMM通貨先物市場において、ポンド、そして、ユーロショートが積み上がっている関係上、短気筋としても、下値トライには慎重になっている。当面、相場が動意づくまでは、レンジ幅を1.1200〜1.1350まで拡大し、同レベル前後から逆張り待機が賢明であろう。