米利上げ観測健在!ドル買戻し優勢?
予想レンジ
ドル円 101.00〜103.00
ユーロ円 111.80〜113.80
ユーロドル 1.1000〜1.1180
豪ドル円 76.50〜78.30
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先週末に発表された米雇用統計が予想以上に強い内容となり、ドルを買い戻す動きが強まっている。失業率は予想よりも高いものの、非農業部門雇用者数は事前予想18万人増から25.5万人と大幅増となり、NYダウ平均株価は191ドル高と堅調に推移する中、S&Pとナスダックは終値の過去最高値を更新しており、俄かに年内の利上げ確率が高まっている。ただ、9月の利上げに関しては英EU離脱問題や欧州金融機関に対する不良債権問題画払しょくされておらず、時期尚早との見方が少なくなく、加速的なドル買いには発展しにくい側面がある。
一方、ドル円は米雇用統計を好感し、一時102円台まで上昇するなど、円高の流れは一服した感がある。未だに、政府日銀による経済対策には不透明感が残るが、株高基調や日米金利差拡大期待を踏まえて、徐々に下値は限定的と見なすのが妥当であろう。ただ、市場には失望売りによる損失かくて売りが待ち構えており、ドル円103円、104円、そして、105円などの節目では一旦ポジション清算売りが優先される公算が高いだけに、あくまでも、段階的な上昇局面と捉えた方が賢明であろう。
他方、ユーロドルは戻り売り優勢の中、更に下値を探る展開を強いられている。ただ、ユーロドル1.1000割れでは幾度となく跳ね返されているように、同レベル前後では割安感による買い戻しも散見されるだけに、当面、直近のレンジ幅1.1000〜1.1150を重視し、戻り売りに比重を置いた方が賢明であろう。