八方ふさがりの円高対策!自律反発待ち>
予想レンジ
ドル円 101.50〜103.50
ユーロ円 113.50〜115.50
ユーロドル 1.1080〜1.1250
豪ドル円 77.00〜79.00
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先週末に日銀は追加緩和を決定したものの、市場の期待に反して、ETFの買入額を6兆円に留まったことが嫌気される中、円高が加速している。そして、米GDPの個人消費は力強く推移していたものの、民間投資が大きく後退したことを受けて、早期の米利上げ観測が後退したことが加わり、ドル円は失望売りを伴いながら、一時102円割れへと危機感を強めている。政府日銀による円高対策が求められる状況は否めないが、もはや拙速的な追加緩和策やマイナス金利拡大では円高に歯止めがかかるとは言い難く、安易な口先介入は、却って円高に弾みをつける可能性もある。
一方、ドル円は引き続きストップロス優先の展開を強いられており、100円割れの危機感は拭えず、戻りの鈍さが指摘されている。当面、市場は安倍首相が豪語している大胆な経済対策、そして、米利上げ観測の再燃などに依存せざるを得ない相場環境にあり、引き続き乱高下必至の情勢にある。当面、レンジ幅をドル円101.50〜103.50円まで拡大し、同レベル前後からの少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルはドル売り及び円買いに助長される格好で底堅さを取り戻し筒あるが、依然として、英EU離脱問題や欧州金融機関の不良債権問題に対する警戒感は強く、上値は限定的と見なした方が賢明であろう。