与党圧勝で円売りに安堵感!ドル円100円堅持?
予想レンジ
ドル円 100.00〜101.50
ユーロ円 110.30〜112.00
ユーロドル 1.0980〜1.1150
豪ドル円 75.30〜76.80
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先週末発表された6月米雇用統計における非農業部門雇用者数(NFP)は28.7万人増と8カ月ぶりの伸びを示す中、NYダウは前日比250ドル高と堅調に推移し、18,000ドル台を回復してはいるが、前回の雇用統計の反動による部分が大きく、未だに、FOMCでの年内利上げの可能性も残されているとは言え、英EU離脱問題が世界経済のみならず、米経済にも足かせになっており、市場は今回の米雇用統計の結果のみでは方向感を見いだせない状況にあり、神経質な展開が余儀なくされている。
一方、ドル円は米雇用統計直後には101円台まで上昇したものの、依然として、英EU離脱問題や利益確定売りに圧される格好で100円割れ目前まで下落するなど、安易にどちらにも仕掛けづらい状況が続いている。ただ、昨日の参議院選挙で自民党が27年ぶりの単独過半数を確保する中、改憲勢力が3分の2を獲得しており、与党はアベノミクスが受け入れた豪語しており、短期的には日経平均株価が順調に推移する可能性があり、ドル円100円割れへ危機感は希薄になっている。
他方、ユーロドルはポンド売りが一服する中、一時1.11台を回復してはいるが、英国の不動産ファンドの解消などもあり、ポンドの底打ち感は未だに見えてこない以上、引き続き戻り売りが優勢の段階には変わりがなく、当面、ユーロドル1.0950〜1.1150のレンジ幅で売買を模索することが一考であろう。