英国EU離脱問題が佳境!読み切れない相場展開に一喜一憂?
予想レンジ
ドル円 103.50〜105.50
ユーロ円 118.00〜119.50
ユーロドル 1.1250〜1.1430
豪ドル円 77.00〜78.80
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市場は23日の英国民投票に注目が集まる中、EU残留を支持するジョー・コックス下院議員の殺害後に実施された世論調査において、残留を支持するとの回答が離脱派を上回ったことにより、相対的に、これまでのポンドショートやユーロショートの巻き戻しが起きているが、あくまでも一時的な現象との見方も少なくなく、為替市場は更に混迷を極めていると言わざるを得ない。その中、ショイブレ財務相は最終的には英国民の判断を待って判断をする必要があるが、無秩序な動きを回避するために可能な限り、あらゆる対応を行わなければならないとした上、セーフガード(安全措置)の備えがEUの政策当局にはあると述べてはいるが、依然として、予断を許せない状況には変わりがなく、当面、控えめなポジショニングで臨機応変な売買政略が求められている。
一方、ドル円はリスク回避の動きに圧されて105円台への戻りが鈍くなってはいるが、麻生財務相は一方向に偏った投機的な動きが継続することがないよう、為替市場の動向には緊張感を持って見守っていくと述べ、これまで以上に必要な時にはしっかりと対応すると、未だに口先介入の域を脱してはいないが、英国のEU離脱により金融市場が混乱を招いた場合には介入操作も辞さない構えと見なした方が一考であり、当面、レンジ幅を103.50〜105.50円まで拡大し、戻り売り志向で臨むことが賢明であろう。
他方、ユーロドルは引き続き英国民投票に左右される展開を強いられているが、ユーロドル1.13台半ば前後の抵抗線レベルをクリアーしており、底堅い展開が予想されるが、更なる上昇局面では利益確定売りや戻り売りが散見されるだけに、1.14台以上からのロングは自重局面に差し掛かっている。