揺れる英国民投票!波乱含みの展開継続?
予想レンジ
ドル円 106.00〜107.50
ユーロ円 119.30〜121.00
ユーロドル 1.1180〜1.1330
豪ドル円 78.00〜79.50
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市場は今週のFOMCや日銀決定会合などの動向に注目が集まる中、10日後に迫る英国のEU離脱問題に関する国民投票の結果待ちの様相を呈している。現時点での世論調査では、今まで混沌としていた支持率が残留派を離脱派が10%回ったことが材料視され、市場は警戒感を強めながらリスク回避の動きが加速している。軟調気配にある株式市場、債券利回りの低下、そして、安全資産であるドル買い及び円買いを促すなど、市場心理の冷え込みがマーケットのかく乱要因になっており、相場の難易度を更に高めている。
一方、ドル円は今回のFOMCでは米利上げ観測が先送りされるとの見方から、現状ではリスク回避の円買い志向が高まり、徐々に上値の重さが意識されている。ただ、引き続き金利正常化に向けたFRBの政策方針には変化はなく、英国民投票が無難に通過すれば、利上げ観測が再浮上することは間違いないだろうが、また、ドル円106円割れの段階では実需や利益確定買いが控えており、拙速的な円買いは自重局面に差し掛かっている。
他方、ユーロドルはポンド売りも手伝い下値は限定的になっているが、日米金融政策や英国EU離脱問題に挟まれ、安易に動きづらい相場環境にあることには変わりがなく、引き続き相場が大きく動意づくまで静観せざるを得ないだろう。当面、安全を期して、レンジ幅をユーロドル1.1150〜1.1350までレンジ幅を拡大し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう