ドル調整売り進行中!売られ過ぎ?
予想レンジ
ドル円 111.00〜112.50
ユーロ円 126.50〜128.00
ユーロドル 1.1300〜1.1450
豪ドル円 84.80〜86.30
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先週末発表された米雇用統計は失業率が4.9%から5%%へと悪化を示したものの、非農業部門雇用者数(NFP)は20万人超、平均賃金も上昇、そして、ISM製造業は昨年7月以来の水準まで上昇し、景気判断の分岐点である50を半年ぶりに回復したことが好感され、NYダウ平均株価は107ドル高と堅調に推移するなど、米経済の堅調さを裏付ける内容になっている。ただ、市場の反応はドル売りに傾斜しているように、世界経済の不透明感を踏まえて、イエレンFRB議長が利上げには慎重姿勢を見せていたことがドルの買い戻しを鈍くさせている。
一方、ドル円は日経平均が600円近く下げ幅を拡大したことや米利上げペースが鈍化していること圧迫勢量となる中、要因になっており、一部ではドル円110円前後も意識する声もあるが、潜在的な米金利差との比較から、拙速的に下値を探る段階ではなく、ドル円
111円前後からのショートは自重局面にある。
他方、ユーロドルはドル売りに助長されたと言いながら、1.13台を堅持し、徐々に節目であるユーロドル1.15トライも視野に底堅い展開を見せている。ただ、ドル円と同様にマイナス金利拡大懸念が残っている以上、安易に上値トライには慎重にならざるを得ない相場環境にあり、当面、ユーロドル1.1300〜1.1450のレンジ幅で売買を模索することが賢明
であろう。