通貨安競争は小休止!再燃の可能性大?
予想レンジ
ドル円 113.00〜114.50
ユーロ円 124.00〜125.80
ユーロドル 1.0900〜1.1050
豪ドル円 83.30〜85.00
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先週末発表された2月米雇用統計において、失業率は4.9%と据え置かれる中、非農業部門雇用者数が24万2000人増と予想19.5万人増を大幅に上回るものの、平均時給が伸び悩んでおり、米利上げは時期尚早との見方は根強いものがある。ただ、原油価格が35.92ドルまで反発、また、NYダウ平均は62ドル高の17000ドルを回復するなど、相対的にはFOMCの追加利上げの可能性を残しており、米債券利回りは軒並み上昇するなど、リスク回避の動きはやや弱まりつつある。相対的には各国の異例な低金利策の下で過剰流動性資金の高まりを踏まえて、中長期的には株高期待は根強いが、投資家心が改善されてはおらず、市場は引き続き中国経済の動向や株価動向に左右される展開を強いられている。
一方、ドル円は株高、米債券利回りの上昇に伴い、底堅い展開が予想されるが、引き続きドル円115円前後が高いハードルとなっているが、同時に、ドル円114円台では利益確定売り並びに実需売りが散見されており、拙速的な上値トライには慎重になっている。当面、ドル円113.00~114.50円のレンジ幅重視で逆張り待機が賢明であろう。
他方、ユーロドルはユーロショートの巻き戻しもあり、一時1.10台を回復しているが、依然として、ECBのマイナス金利拡大懸念が払しょくされていない以上、欧米金利差拡大を背景に高値掴みは要注意と言わざるを得ない。ただ、米当局は米貿易赤字拡大懸念や米大統領選挙などを踏まえて、過度なドル高にも警戒感を強めており、どちらにも振れやすい相場環境にある。当面、ドル円と同様に、直近のレンジ幅ユーロドル1.090~1.1050で相場環境にある。当面、ドル円と同様に、直近のレンジ幅ユーロドル1.090~1.1050でジックリ待機策が一考であろう。