一触即発の展開継続!レンジ拡大でじっくり待機策?
予想レンジ
ドル円 112.30〜114.00
ユーロ円 126.30〜128.30
ユーロドル 1.1150〜1.1350
豪ドル円 79.50〜81.50
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世界同時株安が進行する中、先週末発表された1月の米小売売上高は前月比0.6%増とプラスに転じており、第1四半期の米GDPが上方修正されるとの期待から、NYダウ平均株価は前日比313ドル高と持ち直しの兆しを見せている。また、石油輸出国機構(OPEC)が供給過多の解消に向け減産を行う可能性があるとの報道があり、原油価格も上昇気配を示していることもあり、市場には一旦リスク回避の動きが弱含んでいる。ただ、株及び原油価格も底辺レベルからの反発なだけに、過剰期待は禁物であろう。ニューヨーク連銀のダドリー総裁が米経済にはかなりの勢いがあるとして、マイナス金利の可能性を議論することは極めて早計との考えを示してはいるが、反面、米利上げ観測が棚上げになる可能性も強く、積極的にドルを買い戻す雰囲気には至っていない。
一方、ドル円は売られ過ぎの影響から反発気味にドル円113円台まで回復しているが、市場は株式及び原油動向を睨みながら神経質な展開を余儀なくされている。引き続き更なる上昇局面では損失確定や実需売りなどの調整売りが控えており、短期筋としても、米3連休を前にして、積極的な上値トライには慎重にならざるを得ないだろう。
他方、ユーロドルは戻り売り優勢の中、改めて、ユーロドル1.13台の上値の重さが意識されている。相対的にはドル売りが一服しており、下値は限定的であろうが、中国経済の減速懸念が残る中、不安定な株式、債券、そして、通貨安競争などを交えて、一触即発の相場環境にあることは間違いないだけに、相場が大きく動意づくまでは少なめの売買で対応することが一考であろう。