タイトル無し
予想レンジ
ドル円 118.00〜119.50
ユーロ円 127.00〜128.80
ユーロドル 1.0700〜1.0900
豪ドル円 82.00〜83.80
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リスク回避の動きが顕在化する中、原油価格が32ドル台まで上昇したことを好感し、NYダウ平均株価は前日比210ドル高と16,000ドル台を回復するなど、市場にはやや安堵感が広がると同時に、米債券利回りも上昇するなど、一時の円買い志向は後退し、ドル円は調整色を強めながら足早に118円台後半まで上昇している。その中、市場ではリスク回避に歯止めをかけるために、ドラギECB総裁は3月の追加緩和策を強調、FRBは3月の利上げを先送りする可能性を示唆しており、日銀としても、何らかの追加緩和策を追従する可能性も否定できず、やや円売りに弾みがついた感があるが、中国経済の減速懸念が払しょくされていない限りは、再び安全資産である円買い走る可能性がある。
一方、ドル円は引き続きリスク回避の動きに左右される展開が予想されるが、依然として、原油産出国の過剰供給を背景に、更なる上昇局面では戻り売りに圧される可能性が高く、原油価格の上昇は一過性に終わる公算、そして、ドル円119円台では実需や利益確定売りが控えている関係上、過度な円安期待は自重局面にあると言わざるを得ないだろう。
他方、ユーロドルはECBの追加緩和策を背景に、再びサポートラインである1.08割れへと警戒感を強めている。ただ、現状レベルではユーロショートの巻き戻し現象が起こる可能性もあり、短気筋としても、拙速的な下値トライには慎重にならざるを得ず、当面、1.0700〜1.0900のレンジ幅で対応することが賢明であろう。