売買材料多様化!相場の動意待ち?
市場は米感謝祭明けのブラックマンデーと言われる年末商戦の最中、市場自体が短縮取引となっていた関係もあり、動意薄の展開を余儀なくされている。その中、NYダウは前日比14ドル安にとどまっているが、中国の大手証券会社に調査が入っている旨が報じられるなど、今週は各国の株価動向には注視せざるを得ない相場環境にある。為替市場では米国の12月利上げはほぼ織り込まれており、ドルロングの積み上がりも限界レベルまで膨れており、更にドルを買い増す材料は見当たらないが、それ以上に、ユーロドルを含めて、他の主要通貨を買い戻す材料が不足しており、引き続きドル買戻し優先の展開が考えられる。
一方、ドル円は122円台後半でもみ合い相場が続いているが、相対的に地政学的リスクや株価動向に左右されない状態が続いているが、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析では安易に判断ができにくい状況にあると言わざるを得ず、引き続き122.00〜123.50円のレンジ幅重視で臨むことが一考であろう。
他方、ユーロドルは12月3日のECB理事会において、何らかの追加金融緩和を打ち出す可能性が高く、積極的なショートの買戻しの動きは封じられている感が強い。当面の節目である1.05前後までの下落も意識せざるを得ない段階であるが、同レベルでは常に巻き戻し現象が繰り返されている以上、基本的には戻り売りに専念することが得策であろう。