日経平均株価2万円台回復期待強まる!?
手掛かり難の中、日経平均株価は2万円台回復を前に足踏み状態が続いている。その中、米国では年末商戦への関心が高まっており、統計的には感謝祭後の株価の上昇が見込まれており、NYダウ株価の動向次第では日経平均株価2万円トライが時間の問題との声が少なくない。
一方、ドル円は123円前後の攻防が続く中、ドル円122円台半ば前後や123円台半ば前後では実需売買や利益確定売買が控えており、更に膠着度を強めている。株式相場との相関性の無さもあるが、先週と同様にテロや世界経済の不透明感があるため積極的なポジショニングは手控えられている。ただ、市場には日米の金利差拡大を背景としたドル買いニーズは根強く、下値は限定的と見なした方が無難であろう。
他方、ユーロドルは再び下落基調を強めている。市場は12月のECB理事会での追加緩和が既成事実化される中、ドラギ総裁は責務の範囲内で利用可能なツールを利用する旨を示しており、資産買い入れプログラムと中銀預金金利のマイナス金利の拡大などが想定されるだけに、ユーロドルは心理的節目である1.0500レベルが意識されつつある。ただ、国際通貨市場IMMではユーロショートが16万4177枚まで膨れて上がっており、短期筋としても、ユーロドル1.06割れトライには慎重姿勢を見せている。また、ユーロ圏PMI速報値が54.4と2011年5月以来の高水準になっており、過度なユーロ安期待は自重局面にある。