米ドルの頂点は短観までか?プロは買っても、静観が正解!
IL DIVO(イル・ディーヴォ)ってご存知でしょうか、米・スイス・フランス・スペインと国際色溢れる4人組。今年のFIFAワールドカップで開会式に公式ソングを披露した4人組のポペラ歌手『ポップスとオペラからきた造語』と言えばわかり易いですね。奥様族には大フィーバーしているようです。 来年の1月末と2月初めに日本公演『東京と大阪』が決定し、チケットが発売されたが即完売した模様ですが、ちなみに私の奥さんも、残り僅かなチケットを追い求めている一人。先日もインターネットで販売されたが、つながったと思ったら、1分後には完売終了の文字が現れただけ。大阪公演でも行く気になっている。プレミアチケットならば、オークションで買うしかないと進言しているのだが、チケットをゲットするまではイライラが続きそうである。ここまでくると執念としか言いようがありませんが、為替や株式の塩漬けポジションのように儲かるまで手放さない心理状態になっているのかもしれません。
IL DIVOとはイタリア語と承っていますが、一瞬 “ I will divoce “ の略かと思いましたね。
▼ 円安地合が強い相場であるが、上値118円を目指す展開と言うよりも、原油価格の続落と安定が米ドルへの還流資金としての高まりが散見される市場である。 昨日はNYダウが過去最高を記録したが、米経済減速懸念が金利上昇を封じ込め、利下げ期待もあることから、株式市場には好感された模様であるが、株式専門家によれば、NYダウは市場を反映する材料ではなく、S&P500の動向に関心を注いでおり、依然として、米経済の減速感は根強いものがあると聞く。今週発表された、米経済指標も原則的には米経済の減速を促す指標であるが、米消費者信頼感指数を受けて、米景気に対する楽観的な見方も浮上している事実もある。米経済の動向は世界経済にも大きく影響するだけに、日欧関係者からは米経済の減速もソフトランディングに成功する願いもあるのだろうが、原油価格の下げ基調からも悲観論が減少している事を認識する必要がある。
▼ ▼9月末を控えて、本邦の機関投資家も模様眺めの状況が続いており、総体的にポジションの微調整段階であるが、ドル円118円に向けての投機筋の仕掛けも想定しなければならない。しかし、実需の売りも118円台では意欲的と見るのが順当であり、米ドルロングを新規構築する局面ではなく、売りを本線として捉えたい相場である。一方ではストップロスとオプショントリガ−狙いの対象としては、118円をつける地合でもあるため、118円も時間の問題と思われるが、上昇力はなく、118円台の米ドルショートであれば、リスクも限定的になると判断し、118円前後からの売りを推奨する。いずれにしても、日銀短観の景況感改善が見込まれるだけに、米ドルの調整買いにも一服感が生じる市場である。上値の限界と円ショートの膨らみがあるだけに、急落も想定した米ドル買いに終始することになるため、ストップロスの配置には充分な注意が必要である。レベル的にはドルロングのリスクは認識しなければならず、積極的な売買は控えながら、狼狽的な売買を待つほうが賢明な相場である。安全思考ではあるが、118円台の売りと117円台半ば割れの買いに照準を当てて臨む事を勧める。ユーロドルは値を崩しておらず、狭いレンジ幅で推移しており、全く方向感がない状態である。1.27を挟んだ攻防と言うよりは、米経済と日本経済の動向を見守っている状態でもあり、強いてあげれば、ECBの利上げにも慎重論があり、またインフレ懸念にもユーロ圏各国での温度差が否定できないため、利上げペースもゆっくりとなり、ユーロの上昇にも限界を感じる相場である。代わり映えしないが1.2650の買いと1.2750の売りで待つしか良策はない。