円キャリートレードには入念なシナリオが不可欠
先週、神奈川の港北にスウェーデンの家具店『イケア・IKEA』がオープンした。土日の混雑を避けて、昨日、奥様の強い希望でご一緒したが、自宅からは高速第三京浜で20分程度の道のりである。何しろ駐車場が1500台収容できるとあって、広大な面積にはただ驚くばかり。
生活用品が“これまでか“と思うくらい陳列されており、主婦にとっては天国のような場所なのかもしれませんね。店内には、ちゃんとしたレストランも完備しており、丸一日過ごせるシステムになっている。結局、朝の11時半から夕方の4時近くまで買いものに付き合ってしまった、自宅に戻ってレポートを書く身にとっては辛い一日でありました。奥様はは念願の羽毛布団とカーテン一式を取り揃えて、久しぶりに大満足のご様子、女房のストレス解消に付き合うのも心身ともに厳しいものがありますね。しかし、気軽に買い物に付き合うのも楽ではありませんが、今から熟年離婚の予防線?。。。。。。と感じる次第です。為替のストップロスのようには運びませんね。
▲米金利の据え置きと共に、FOMC声明文も想定内の範囲であり、市場の反応も限定的であった。僅かな利上げの可能性を引きずった展開ではあるが、次回以降のFRBの利上げは,ほぼ消滅したと考慮すべきであろう。強い米ドルを唱えている限りは米ドルの上昇も限られている。米ドルの堅調さは日米欧の金利格差が維持できる間は保たれているため、米ドルの下値も限定的であるが、常に米ドルの急落に備えることが肝心であり、米ドルショートをキープする方がリスクも限定されるはずである。しかしながら、当面は、こう着状態が長引く可能性を考慮すると米ドルロングに移行することが賢明な相場でもあり、節目節目で米ドルショートを優先するしか良策が見つからないのが実状である。中期的には円キャリートレード志向が得策であり、根強い米ドル買いが116円台では散見される模様。ドル円の先物市場を考えると半年後はドル円のプライスが115円前後であり、本邦の輸出企業の上限レートに接近している関係上、先物予約が生じやすくなり、ドル円の上値も抑えられる傾向は否定できない。一方では円キャリートレードの志向が強い相場でもあり、米ドルの下値を支えることに繋がる。
▲今後日米金利差が縮小し、円高傾向が強まったとしても、段階的にドル円116円、114円 112円、そして110円の円売りシナリオが組むことが可能であれば、今後も円キャリートレードを優先させることが得策であろう。そして、随時、投下資金の分散も図れば、より確実な収益源にもなる。
現状のようにレンジ相場が続く限りは、どうしてもディトレードに専念する傾向があるが、今後の戦略性を高める為にはディトレートと中期的な円キャリートレードの棲み分けを重視することが大切である。ディトレードは為替の醍醐味ではあるが、同時にリスクとプレッシャーは増大するはずである。一般投資家に出来る手法はプレッシャーを少なくし、堅実な利益の追求であるため、利回り重視の戦術を優先することを勧める。
本日のドル円も妙味が少なく、116.70~117.50のレンジ相場と判断するが、攻める相場ではなく待機策がもっとも効果的な局面であることから、上記レベルの売買を推奨する。ユーロドルも1.27台の攻防から抜けきれず、依然として思考錯誤の段階であり、1.2650〜1.2750のレンジで様子見が正解であろう。いずれにしても、原油価格の続落が世界経済のインフレリスクを沈静化し、為替への影響も見直す時期である事は明白であり、同時にオイルマネーの流動性にも異変を起こす可能性もあり、こう着したレンジ相場ではあるが、潜在的な難易度は増しているため、少なめのポジションで留意することを勧める。