夢→妄想→錯覚=レバレッジ!
今週月曜日に乖離幅で儲けるトレーデイング『ペットチャート』と題して、オンラインセミナーを行なったが、嬉しいことに一般投資家のレベルアップを感じた次第です。限られた時間でのセミナーでもあり、焦点がボケてしまったことは悔やまれますが、次回セミナーではご指摘されたことを踏まえて、通貨を絞り、さらに、ご期待に添えるセミナーを行ないたいと思います。『次回10月23日』
セミナーの途中で年間目標利回りに関してアンケートをとらせて頂きましたが、皆さん欲張りと言う印象でしたね。
5%、10%、15%、20% そして 50%以上の5つの利回りを提示させていただきましたが、案の定、利回り50%が第1位、20%が2位と続きましたが、おそらく、レバレッジの掛け率もかなり高い設定をなさっていることが想像できますね。レバレッジのかけすぎは心理的プレッシャーの増幅とギャンブル化する大きな要因です。夢、妄想、錯覚はギャンブルに直結することもありますので、くれぐれもご注意ください。
▲G7を前にして、市場では材料の出尽くし感が蔓延しており、終始模様眺めの状態である。方向感も乏しいのも事実であるが、総じて緊迫感が欠けるマーケットである。市場参加者もポジション調整の段階でもあり、何故かしら昨日からNZドルの上昇ばかりが注目されている。
ニュージーランド準備銀行(RBNZ)の金融政策決定会合ではオフィシャル・キャッシュ・レートは7.25%で据え置かれたが、ボラード総裁が金利の引き上げを示唆した強気な発言が原因のようであるが、数ヶ月前には景気後退が騒がれていただけに、信憑性には今ひとつ欠ける声明である?。
いずれにしても77円台のキュウイ円となるとリスク回避の売りが出没することに警戒したい。乱高下は高金利通貨の宿命であるが、豪ドル金利が据え置かれ、NZドルの過小評価の反動もあるが、ある意味ではポジション解消の動き『豪ドル売り・NZドル買い』が順当に進んだとも言える相場である。豪ドル円とNZドル円の最大乖離幅は7月末の時点で17円15銭(オージ円88.00-キュウイ円70.85)を記録し、8月には15円台、9月初めには13円台まで縮小したが、昨日は11円前後まで縮小しており、ポジション調整の終盤戦に突入している。
現状からはポジション解消と共に見直し時期に到達しており、再び乖離幅の縮小及び拡大を待ってからの始動となりますが、参考までに先週のオセアニア通貨のチャート資料をご覧ください。
▲明日からG7においては、本来は貿易不均衡が主役であり、原油価格及び地政学的リスクが主役と思われていたが、この一週間の一連の流れからは原油価格が続落、そして、中国側からも為替メカニズムの構築を前提にした歩み寄りもあり、G’7を目前にして、予定されていた焦点がボケてきた印象は否めない。9.11よりテロ警戒意識が更に高まっている状況下では、むしろ、地政学的リスクが今回の主役になるG7なのかもしれない。おそらく、終わってみれば何も起こらないG7となりそうである。