もみ合い相場継続!次なる材料探しの場?
ドル円のボラティリティが過去最低水準の更新が続く中、ドル円は101円台半ば前後でもみ合い相場を強いられており、一向にレンジ相場を抜け出す雰囲気は見出せないじょうきょうである。昨日発表された米消費者物価指数(CPI)が予想を下回り、インフレ懸念はやや弱含み、米国の早期利上げ時期は後退した感は否めないが、米中古住宅販売が予想を上回ったこともあり、ドル円は単なる経済指標ではびくともしない状況にあると言わざるを得ない。
一方、堅調に推移している米国株式市場を背景に出遅れ感のある日本株への期待も高まりつつあるが、反面、ウクライナや中東情勢に対する地政学的リスクが論じられる中、連日のようにNYダウ平均株価が史上最高値を更新している関係上、ある程度の急落相場も想定した取引形態に傾斜しており、利食い並びに損切り局面が早まっていることも相場の膠着度を強めている。
他方、ユーロドルは先週末に心理的節目の1.35を割り込み、引き続き下値を探る展開ではあるが、同レベルでは損失確定売りが一巡しており、短期筋としても、更にユ-ロ売りを仕掛けづらい状況にある。ただ、ウクライナ情勢が混沌とする中、欧米はロシアへの追加制裁を検討しており、相対的にリスク回避のドル買いが進行する可能性は捨てきれず、当面、
1.3450〜1.3550のンジ幅で推移を見守るしか妙策はないだろう。