FOMC控えて様子見モード広がる!微調整に終始?
昨日発表された米経済指標は景気回復期待を裏付ける内容になっているが、緊迫するイラク情勢に加えて、ロシアとウクライナのガス供給交渉が決裂したことが嫌気される中、ドル円はリスク回避の動きを背景に上値の重い展開を強いられている。ただ、依然として、ドル円は101円台半ばと102円台半ば前後では実需並びにポジション調整売買が控えており、短期筋としても積極的に仕掛けづらい状況になっている。
一方、NYダウ平均株価は5ドル高と小幅反発しているものの、米10年債利回りは再び2.6%割れになるなど、市場は今週のFOMCを前にして、全般的に様子見ムードが高まっている。その中、国際通貨基金(IMF)は2014年の米成長率見通しを従来の2.8%から2.0%に下方修し、米政策金利は2015年半ば以降も0%で維持できる見通し発表しており、FOMCの政策方針に水を差す格好であるが、市場の反応が限定的であるように、市場は明日のFOMC動向やイラク情勢の成り行きを見極めたいとの思惑がから、微調整に終始している。
他方、ユーロドルは1.35割れもなく、底堅さを取り戻しつつあるが、ECB理事会の利下げ以来のポジション調整売りが一巡したこともあるが、地政学的リスクを背景としたドル売りに支えられている側面が多々あり、依然として、1.36台では戻り売りが優先されやすい地合いには変化はみられておらず、過度なユーロ高期待は自重局面にある。