売買材料にかける展開!直近のレンジで待機策?
総じて、売買材料に乏しい中、相場自体は引き続き米長期金利の動向に左右される展開を余儀なくされている。昨日、ダドリー・ニューヨーク連銀総裁が将来の金融政策の引き締めペースは緩やかになりそうだとの見方を示したことを受けて、緩和的な金融政策が続くとの見方が広がり、米10年債利回りがやや低下したこともあり、日米の金利差縮小を背景にドル売り円買いが優勢になっている。ただ、プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁は利上げに関しては、多くが期待しているより早くなるかもしれないと相反する見解を示すなど、ドル円相場は依然として、実需やポジション調整に挟まれながら、小幅なレンジ幅で推移しており、本日の日銀金融決定会合の結果待ちの様相を呈している。
一方、ユーロドルは戻り売りが優勢の中、1.37前後での攻防が続いているが、メルシュECB専務理事は前日同様に6月の追加緩和実施の可能性を示唆している。ただ、市場は既に折り込済みであり、関心は、もう一段踏み込んだマイナス金利の導入の有無に寄せられており、相対的にユーロドルは上値の重さが意識されている。
他方、NYダウ平均株価は137ドル安と反落しているが、市場には高値警戒感による利益確定売りが先行しており、やや伸び悩みの傾向を示している反面、米長期金利の低下や米経済回復期待を背景に底堅い展開が続くとの見方が大勢であり、ドル買いニーズは依然として根強いものがある。