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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

市場の関心は来週のFOMC&米雇用統計!動意薄の展開?

相場自体は、イースター休暇明けで全体的には動意薄の展開を強いられている。その中、米企業の好決算を背景に米NYダウが上昇していたこともあり、円売りの動きがやや優勢にっている。また、バーナンキFRB前議長が米経済は大きな進展を見せており、完全な回復の方向に向かっていると述べたほか、米国には大きなインフレもデフレもリスクはなく、インフレは2%に向けて加速すると見通しを述べていることもドルの買戻しの動きに繋
がっている。

一方、ユーロドルは、依然として、ECBの追加緩和期待は根強い中、ECB関係筋によるユーロ高けん制発言なども相次いでいるが、昨日はECBのクーレ専務理事が主要政策金利は現行の0.25%よりも引き下げられる余地があるとした上、ユーロ高によって物価上昇率が低過ぎる状態が続いてしまう可能性を指摘しており、ユーロドルは1.38台を維持している反面、上値の重さが意識されている。

他方、本日は堅調な株価を背景にドル円は底堅い展開が予想されるが、103円トライに向けては時期尚早と言わざるを得ないが、市場の関心はウクライナ情勢への懸念が一服したこともあり、徐々に来週以降の米連邦公開市場委員会(FOMC)や米雇用統計に集まり始めていることもあり、ドル円は102円台半ば前後、そして、ユーロドルも1.38前後で身動きが取りづらい相場環境に直面している。


プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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