日銀金融決定会合は期待薄!狭いレンジ幅での攻防?
昨日は米国市場が休場のため、相対的に手掛かり難は否めない中、昨日発表された本邦の10〜12月期国内総生産(GDP)が予想を大幅に下回った事を受けて、一時株安円高に振れた場面があったが、逆に、本日控えている金融政策決定会合並びに黒田日銀総裁の記者会見において、日銀が追加緩和に動くとの期待が高まり、円買いが一服している。その中、株高期待もあり、ドル円は早朝から102円台を回復しており、底堅い展開が予想されるが、ただ、アベノミクス効果の持続性を背景とした日銀の異次元の緩和策は従来通りに踏襲される可能性は高いが、更に突っ込んだ追加緩和策は期待薄との見方が大勢を占めており、ドル円は引き続き102円前後での攻防が予想される。
一方、ドル円は引き続き株価動向に左右される展開であるが、日銀の金融政策が現状維持に留まる公算が高いだけに、過度な株高や円安は期待薄であり、102円前後で膠着度を増す可能性が高く、総じて、妙味に乏しい相場展開になるだろうが、ここは無理をせずに直近のレンジ幅101.50〜102.50円で待機することが一考であろう。
他方、ノボトニー・オーストリー中銀総裁は欧州中央銀行(ECB)によるマイナス預金金利導入の可能性について言及しているが、マイナス預金金利によって融資が拡大するとは思えないと述べたほか、ECBが資産担保証券(ABS)市場に関与する可能性があると指摘している。その中、ユーロドルは1.37前後での攻防が続いているものの、依然として、戻り売り志向が根強く、上値は限定的になりつつある。