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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

ニュートラル相場へ突入!ドル円113円/ユーロドル1.2900

● 今週の見通し
先週の米7月雇用統計の非農業部門就労者数が予測を下回る事はある程度の許容範囲ではあるが、失業率が4.6%から4.8%へ上昇を見せたことが米経済の減速を促している証でもある。 相対的に米ドルの上昇が抑えられる事は間違いないところであり、米ドルショートを優先することが賢明な相場であるが、先週114円割れを見せた段階では、却って米ドル買いニーズが旺盛となり、ポジション調整の買いが見られたことから、米ドルショートには115円前後の安全策の狙いに固執することも必要であろう。
8日のFOMC政策金利の見通しも、一転して、利上げ打ち止め論が100%近くにまで傾いていると見るのが素直な見解であろうが、想定以上に利上げ打ち止めが先行すると米ドル離れの大きな要因でもあるため、FRBとしても、年内の利上げ余地も残した利上げ打ち止め策が有力視される可能性は高いため、無謀な米ドルショートは慎むことも肝要である。 但し、過去の統計では連続的な利上げ中断後には再利上げは実施されていないため、実質的な利上げ中止でもあり、即座に次の米経済指標に視点を向けることになり、10日の米貿易収支が重視されることになる。同時に日本の貿易黒字拡大と米貿易赤字650億前後からの悪化が生じた際には、米経済後退など、先走った米ドル急落の争点になる事は必至であり、米ドルロングは原則として避けるべきである。
ひとつの目安としてもドル円113円を割らない限りは米ドルのロングを作るべきではなく、米ドルショートを基準にした正攻法で臨みたい相場である。

一方では、完全に利上げの可能性を捨て切ることも出来ないが、利上げ時のサプライズを考慮しても、米ドルの上値は限定的であり、ドル円の上値115.50円、ユーロドルの下値1.2700までと判断する。 いずれにしても、ポジションの調整と縮小を先行することが賢明な相場であり、米ドルの急落場面をイメージするにしても、ソフトランディングを目論むFRBとしても、FOMCの利上げ打ち止めによる米ドル離れは嫌うため、何らかの防御策を講じる事は想定すべきであろう。米ドルの下落も限定的なものと判断
して臨むことが肝要であろう。
特に円キャリートレードが再燃しやすいレベル(112~113円)に達すれば、おのずから、円安傾向が強まる相場と理解すれば、再度米ドル急落後の反動も警戒しなければならな
い。
▼シカゴIMM通貨先物市場も先週から変調を見せている。円ショートはさすがに前回の7万6千枚から、通常範囲と思われるレベル4万2千枚までショートが回復しており、一時の危険水域を脱した感があり、円ショートのピーク感はなくなったと判断するが、逆に今度はユーロが5万枚のロングから7万3千枚のロングと過剰気味な投機筋の買いが見られる。同時に先走ったポンド及び豪ドルロングも顕著であり、米ドルの下落期待とともに、下落ヘッジの投機筋の米ドル売りが目立つ相場である。総じて、世界マネーの流動性に動きが生じ易い展開でもあり、為替相場のみならず、株式市場、商品市場にも注意を払いたい相場である。

*******今週のペットでも判る簡単チャート『事前予測実施中』*********
作成年月日 2006年8月06(日) 週末の終値ベースで予測
先週は英国金利の想定外の利上げで、相場をかく乱した状態の中で、米雇用統計の悪化が米ドル売りを加速させたマーケットであるが、乖離幅から見れば、ポンドの過剰な上昇も含めて、各通貨間に強めの売買シグナルが点滅している。相対的には米ドル売りと円安が交錯しており、難しい相場であるが、じっくり乖離幅の拡大縮小を待ってから、売買タイミングを図りたい相場である。
米ドル相場(強弱)チャート
ドル円 (ユーロドル⇔ユーロ円) 平均乖離幅0.0950 現状乖離幅0.0999→0.0982
乖離幅試算⇒ユーロドル1.2875=ユーロ円147.37⇒0.7767−0.6785=0.0982 
先週の114円台後半の売りシグナルも、今週114.45では弱めの売りシグナルだけに、利益確定の買いも114円前後に設定して臨むことが賢明である。 新規ポジションであるならば様子見に徹する相場であり、乖離幅の歪みを待つことを勧める。過去の乖離幅と週間毎のドル円売買シグナルは下記の通り。
0.1203(売り117.50円)→0.1210(売り118.30)→0.1234(売り116.60)→0.0870(買い113.80)→0.0969(113.95様子見)→0.1041(売り115.15円)→0.1133(売り116.50)→0.1165(売り
114.50)→0.0958(買い114.00)→0.1095(ドル円売り116.15)→0.0999(ドル円売り114.62円)
ドル円チャート参照

ユーロドル(ドル円−ユーロ円) 平均乖離幅25円 現状乖離幅31.60→32.90円
先週の売りシグナル1.2756から、今週も乖離幅が拡大し、強めの売りシグナルが1.2875
点灯中、過去一週間ごとの売買シグナルは次の通り。
1.1940売り→1.1878買い→1.2045売り→1.1911買い→1.2190売り←1.2030買い→1.2269売り→1.2096買い→1.2627売り→1.2729売り→1.2921売り→1.2778売り→1.2917売り→1.2640
売り→1.2644売り→1.2510一部買戻し→1.2810売り→1.2653売り→1.2695売り←1.2756売り
ユーロドルチャート参照
豪ドル(ドル円−豪ドル円 平均乖離幅28円 現状乖離幅 26.65→26.85円
先週の売りシグナル0.7676からは大きな変化が見られず、0.7654で売り継続中
最近の週間ごとの経緯は下記の通り。 
0.7380買い→0.7318買い→0.7432買い継続中→0.7517売り様子見→0.7536様子見→0.7524様子見→0.7676売り
豪ドルチャート参照
NZドル(ドル円−NZ円 平均乖離幅37円 現状乖離幅43.80→42.90円)
先週の買いシグナル0.6180に引き続き、今週も0.6251で買いシグナル継続中。売買の目安としては0.61割れの買いと0.63前後の売りを照準に当てたい。週間ごとの売買シグナルは以下の通り。0.6082買い→0.6334買い→0.6380買い→0.6422売りポジション解消→0.6200様子見→0.6335様子見→0.6300弱い買い→0.6179買い→0.6082買い→0.6091買い→0.6114買い→0.6210買い→0.6242買い→0.6251買い
NZドルチャート
カナダドル(ドル円−カナダ円 平均乖離幅15 現状乖離幅13.35→12.95円)
基本的には様子見状態が続いている。先週の様子見1.1318から、今週は弱めの買いシグナル1.1276が点灯中。過去の週間ごとの買いシグナルは以下の通り。
1.1057買い→1.1099買い→1.1180買い継続→1.1065買い→1.1010買い→1.1063買い→1.1229買い→1.1229買い→1.1160買い→1.1132買い→1.1282買い→1.1376売りclosed→1.1318様子見
カナダドルチャート
ポンド(ドル円x2−ポンド円 平均乖基準離幅25円 現状乖離幅15.65→10.55円)
ドル円114.45x2=228.90−ポンド円218.35=乖離幅10.55円 先週の売りシグナル1.8635に続いて、今週は強い売りシグナルが1.9078で点灯中、先週までの乖離幅の流れの推移は以下の通り。
30円→25円→20円→15円→10円→13.45円→15.90円→13.25円→17.20円→21.20円→17.35円←17.05円→18.75円→16.40円  尚、乖離幅によるポンドレートの売買の目安は30円=1.7400、25円=1.780、20円=1.8250、15円=1.86,10円=1.90である。
ポンドチャート
 ▲ スイスフラン(ドル円−スイス円 平均乖離幅25円 現状乖離幅21.65→20.90円) 
先週の買い1.2328から引き続き1.2234で買いシグナルが点灯中。週ごとの買いシグナルの推移は以下の通り。
1.2261→1.1981→1.2165→1.2250→1.2088→1.2306→1.2309→1.2487(一部売り)→1.2233→1.2369である。
スイスフランchart
豪ドル円/NZドル円裁定取引(平均基準乖離幅10.00円現状乖離幅17.15.→16.05円
先週は17円台の最大乖離幅まで拡大していたが、さすがに利食いもあり、縮小傾向にあるが、依然として、16円台の乖離幅は捨て難い魅力がある。豪ドル売り/NZ買いを継続中。
過去の週間推移は以下の通り。
9.30→10.75→11.80→11.90→13.95→13.05→13.80→14.60→16.00→15.45→13.95→13.60→13.00→13.85←14.40→15.35→16.00→15.40→14.90→17.15円
オセアニア通貨chart
単純加算方式 ユーロ円+ドル円(250円以下は円高&260円以上は円安の目安) 
今週はドル円114.45円+ユーロ円147.35円=261.80円と若干円高傾向にあるが、当面は
263円ではユーロ円売り/ドル円売りではリスク限定局面へ。月毎の平均値は以下の通り。
2月平均258.80 3月平均257.83 4月平均260.42 5月平均255.44 6月平均259.28 7月平均262.43

欧州通貨ペア(週間毎の過去の経緯)
ユーロポンド(平均乖離65円 現状乖離幅67.40→71.00円)
先週よりも乖離幅は拡大したが、チャート上では0.6748の買いでポジション解消、そして様子見に達している。
直近の売りシグナルは0.6941→0.6974→0.6939→0.6915→0.6924→0.6922→0.6922→0.6921 そして、買いシグナル0.67台から生じている。
ユーロポンドchart

ユーロスイス(平均乖離50円 現状乖離幅53.25→53.80円)
先週、売りシグナルが1.5726で点灯中であったが、今週も更に乖離幅が拡大し、強めの売りシグナル1.5751が点灯している。
過去の週間ごとの経緯は1.5717売り→1.5775売り→1.5811売り←1.5742様子見→1.5725様子見→1.5744売り→1.5653売り→1.5607買い様子見→1.5544様子見→1.5613売り→1.5621売り→1.5646売り→1.5670売り→1.5611売り→1.5702売り→1.5726売り
ユーロスイスchart
ポンドスイス(平均乖離25円 現状乖離27.65←31.25円)
様子見から一転して、乖離幅が更に拡大、売りシグナルが2.3340にて点灯中。過去の週ごと
の経緯は2.2986売り→2.2763買い→2.2641買い→2.2846売り→2.2670買い→2.2614買い→2.2795売り→2.2694買い→2.2865売り→2.2742買い→2.2651買い→2.2779売り様子見→2.2612買い→先週2.2639買い→2.2683売り様子見→1.2992様子見継続
ポンドスイスchart
新外為の森 (ホームページ内チャートを参照)
★ 本ペットチャートでは3段階分散投資をお勧めしています、常に少なめからの始動をお願
い致します。最終的な投資・運用の判断はご自身の責任で行って下さい。
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プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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