ドル円104円台に反発で下値再確認!?
昨日の日経平均株価が大幅に下落したものの、NYダウは反発に転じたことを好感し、円売りに安堵感が生じている。先の米雇用統計の弱含みも一時的との見方が先行していることもドルの買戻しを誘発させている。ただ、ドル円は早くも104円台を回復してはいるが、節目である105円台を目指す展開ではなく、あくまでも売られすぎた調整買いの範囲にとどまっている。
一方、今回の一連の円高局面により、ドル円103円前後の下値が再確認されたことから、今後も引き続き底堅い展開が予想されるが、昨日発表された11月の米小売売上高や米企業在庫が予想を上回ったこともドルの買いの材料になっており、依然として、米景気回復期待の根強さを表している。
他方、フィラデルフィア連銀総裁は12月の雇用統計でも著しい雇用改善への確信は揺るがず。想定よりも早い利上げが必要になる可能性を指摘、そして、ダラス連銀総裁は資産購入をできるだけ早く実現できる時期に完全終了することを目指し、縮小額は決定額(100億ドル)の2倍が望ましかったと強気な発言だったこともドル買いを誘引しており、ドルショートは自重局面に差し掛かっていると言わざるを得ないだろう。