ドル円105円再トライも過度な円安期待は自重!?
米雇用統計を控えて、市場全般に調整色が強まる中、米10年債利回りが低下傾向を示していることもあり、NYダウは105ドル高と反発、そして、11月の米貿易赤字が4年ぶりの水準に縮小したことがドルの押し上げ材料になっており、ドル円は再び105円台に向けて再始動する展開になりつつある。米雇用統計の結果次第では一気に105円台をクリアーする可能性も浮上しており、当面、ドル円104円割れからのショートは自重せざるを得ないだろう。
一方、本日の東京株式市場ではNYダウの上昇を背景に、年初から2日続落している日経平均株価の反発が予想されるため、円安相場の外部環境が整いつつある。そして、心理的節目である1万6千円台を試す展開になるであろうが、週末の米雇用統計を控えて、上昇局面では利益確定売りも散見されるなど、過度な株高や円安期待には限界が生じやすい外部環境になっており、ドル円105円台では一旦清算することも一考であろう。
他方、ユーロドルはほぼ蚊帳の外状態であるが、米経済への回復期待が増幅する中、ユーロの上値は限定的になっているが、ユーロドル1.35割れを試す展開でもなく、当面、直近のレンジ幅である1.3550〜1.3700で売買を模索するしか妙味はなく、じっくり待機策が賢明であろう。