ドル買いニーズ健在!買戻しに専念?
★新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
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年明けの米株式市場は小反発するものの、連日のように史上最高値を更新している反動売りなどが散見されるなど徐々に上昇テンポに違和感が出始めている。その中、株高にもかかわらず、ドル円は105円割れへと調整色が強まっているが、シカゴ通貨先物市場における円ショートが143,822枚と更に拡大傾向を示しており、流石に短期投機筋も円売りを更に強行するほどの余地が希薄になっている。一部ドル円105円台ではポジションを解消する動きが散見されるなど、株高による円安相場にも警戒意識が高まりつつある。ただ、米経済の回復期待を背景に、株高が引き続き堅調に推移する可能性が高いだけに、ドル円の下値は限定的とみなした方が無難であろう。
一方、バーナンキFRB議長は米国の経済回復は他の先進国経に済よりも先んじているとした上、QE縮小は労働市場の改善を反映。必要な限り緩和維持との確約を弱めるものではない。回復は明らかにまだ不十分であり、短期的に過度の緊縮は逆効果とし、12月FOMCで低金利維持の方針再確認、今後数四半期の米経済成長を楽観視していると言及している。また、ラッカー・リッチモンド連銀総裁は利上げの可能性は2015年が最も高く、成長が加速すれば2014年遅くに利上げの可能性もあると指摘しており、潜在的なドル買いニーズは健在とも解釈できる。
他方、ユーロドルは特筆すべき材料はないものの、チャート上でも1.38台の上値の重さが意識される中、ドルの買い戻しやポジション調整売りが優勢の中、ストップロスを巻き込みながら、1.36割れへと急降下しており、再度1.35前後を意識せざるを得ない相場環境にあり、当面、戻り売りに専念することが賢明であろう。