昨日はクリスマス休暇明けと言うこともあり、特に目新しい材料は無い中、NYダウ平均株価が順調に推移している関係上、ドル円は約5年ぶりの安値圏にもかかわらず、104円台後半で底堅い展開を見せている。日経平均株価の上昇が見込まれており、ドル円105円台回復は時間の問題であろうが、反面、円ショートの膨らみや急ピッチの株高円安を踏まえて、相対的に利食い局面に差し掛かっている関係上、総じて、積極的に仕掛けづらい状況にはある。

一方、米景気回復期待が高まる中、米量的緩和縮小を背景に米債券利回りが上昇している反面、本邦ではアベノミクスの戦略性を柱に、日銀の異次元の金融緩和策の継続性などを踏まえて、日米金利差の拡大傾向はより一層強まっている。ただ、米10年債利回りが3％越えともなれば、米財政懸念や住宅関連への影響も避けられず、日米金利差が更に拡大するかは懐疑的になりつつある。

他方、ユーロドルは依然として、1.37前後で膠着度を強めているが、本日は週末とクリスマス休暇明け、そして、年度末の最終ポジションになるため、ドル円と同様に調整主体の展開を強いられており、直近のレンジ幅で対応するしか妙味は無いだろうが、市場全般が利食いと損切りが合い混じりながら、調整主体で神経質な展開を余儀なくされており、相場が大きく動意づいてからの逆張り待機が一考であろう。