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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

クリスマス休暇で微調整の展開!ドル買いニーズ健在?

昨日発表された米耐久財受注が強い内容となる中、市場はクリスマス休暇を控えて、全般的に動意うすの展開を強いられている。また、米新築住宅販売件数は予想を上回るなど、相変わらず、米経済指標の改善が見られており、NYダウは連日史上最高値を更新するなど、相対的にドル買いニーズは根強いものがある。

一方、ドル円は株高や債券利回りの上昇などを背景に104円台前半で底堅い状況にあるが、104円台後半から105円台では一旦利食い局面になる可能性が高く、クリスマス休暇を前にして、小幅なレンジ相場に甘んじている状況である。それ故に、ドル円105円台を目指す展開は時期尚早であるが、年明けの新規ポジションに向けて、ドルの買い戻しが優先されやすい地合いには変化は見られていない。

他方、ユーロドルは連日のように小幅な値動きに終始しているが、米経済指標の改善が見込まれている関係上、徐々に上値の重さが意識され始めている。その中、ユーロドルは短期金融市場における逼迫要因から支えられた側面があるが、年内における資金確保が一巡したとの声は少なく、ユーロを更に買い上げる材料が希薄になりつつあり、市場の思惑はドルの買戻しと共に、ユーロの戻り売りに傾斜していると言わざるを得ないだろう。


プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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