クリスマス休暇で微調整の展開!ドル買いニーズ健在?
昨日発表された米耐久財受注が強い内容となる中、市場はクリスマス休暇を控えて、全般的に動意うすの展開を強いられている。また、米新築住宅販売件数は予想を上回るなど、相変わらず、米経済指標の改善が見られており、NYダウは連日史上最高値を更新するなど、相対的にドル買いニーズは根強いものがある。
一方、ドル円は株高や債券利回りの上昇などを背景に104円台前半で底堅い状況にあるが、104円台後半から105円台では一旦利食い局面になる可能性が高く、クリスマス休暇を前にして、小幅なレンジ相場に甘んじている状況である。それ故に、ドル円105円台を目指す展開は時期尚早であるが、年明けの新規ポジションに向けて、ドルの買い戻しが優先されやすい地合いには変化は見られていない。
他方、ユーロドルは連日のように小幅な値動きに終始しているが、米経済指標の改善が見込まれている関係上、徐々に上値の重さが意識され始めている。その中、ユーロドルは短期金融市場における逼迫要因から支えられた側面があるが、年内における資金確保が一巡したとの声は少なく、ユーロを更に買い上げる材料が希薄になりつつあり、市場の思惑はドルの買戻しと共に、ユーロの戻り売りに傾斜していると言わざるを得ないだろう。