好調な株価を背景にドル円105円台が視野!?
市場全般はクリスマス休暇を挟み閑散としているが、先週末は米商務省が発表した第3四半期の米国内総生産(GDP)確報値は前期比年率で4.1%増となり、2011年第4四半期以来最大となったことから、一時ドル買いに反応し、ドル円は104台半ばをクリアー、2008年10月以来の高値を更新したが、その後はポジション調整売りに圧される格好で104円割れとなるなど、円安に一服感が生じている。
一方、薄商いの中、欧州株式市場の好調な結果を受けて、昨日のNYダウ平均株価は4日連続の78ドル高の16,294ドルと史上最高値を更新して引けている。本日の日経平均株価も16,000円台乗せが視野に入りつつあり、年内にも株高を背景として円安に弾みがつきやすい展開が予想され、ドル円105円台が現実味を帯び始めている。
他方、IMFのラガルド専務理事は年末を前に成立した財政合意は現実的で責任感のある行動を示す非常に良い兆候だと指摘する中、来年2月に上限に達する連邦債務の上限引き上げ問題は残されてはいるが、直近の米経済指標が強い内容となっていることを踏まえて、米経済への回復期待は一層強まりを見せており、市場は相対的にドルの買戻しに傾斜している。