FOMCを控えて手掛かり難!一進一退の展開?
米国では一連の経済指標が好調な内容で推移しており、明日から始まるFOMCでのQE縮小開始の可能性が捨てきれない中、年末に向けた米ドル需要の高まりなどもあり、ドル円は一時年初来高値を更新するものの、一旦、達成感を踏まえた利益確定売りや円ショートの解消などを伴い、一時103円割れまで反落しているが、依然として、103円台で底堅さを維持している。
一方、ユーロドルは終始軟調な展開になっているが、ECBは今週の3年物LTROの早期返済額が226.5億ユーロとなると発表し、第2回目のLTROの早期返済が開始した2月以降では最大の返済額となり、総じて、過剰流動性の解消が一段と進んでいる。それ故に、ユーロの短期金利は上昇基調を強めており、積極的にユーロ売りを敢行しにくい相場環境にある。ただ、市場は今週のFOMCの動向を見極めたいとの思惑が働いており、相対的にポジション調整売りが優勢になっており、1.38前後の上値の重さが意識されている。
他方、本日は早朝に日銀短観(第4四半期)が発表されるが、事前予想では、大企業製造業及び大企業非非製造業の業況判断が前回よりも大幅に改善される見通しである。株式市場への期待感が増しており、株高を背景として円売りに安堵感が生じている。