米景気回復期待高まる!株高円安の潮流に変化なし?
本日の米感謝際を控えて、総じて、薄商いの中、米株式市場ではNYダウ平均が5日続伸、終値は前日比24ドル高の1万6097ドルと5日連続で過去最高値を更新するなど、株高ドル高の流れが継続している。11月の消費者態度指数は市場予想を上回り、また、週間の新規失業保険申請件数も減少、そして、11月のシカゴ購買部協会景気指数やミシガン大学消費者信頼感指数などの良好な米経済指標を背景に、投資家心理が一段と改善されており、ドルロングに安堵感が生じている。
一方、ドル円は半年ぶりに、難なく102円台をクリアーしている。その中、本日の日経平均株価の上昇が見込まれており、年初来高値圏であるドル円103円台が意識されつつあり、引き続き底堅い展開が予想されるが、月末の調整売りも控えており、過度な円安期待は自重局面にある。
他方、ユーロドルは1.36台乗せに志向したものの、特筆すべき買い材料はなく、クロス円に引っ張られた上昇局面とも解釈できるため、引き続き1.36台以上からのロングは自重しながら、戻り売りを優先することがリスクは軽減されるだろう。
補足的になるが、ドル円は株高連鎖を背景に、この1ヵ月間でドル円97円台から右肩上がりに上昇を速めているため、常に高値警戒感が意識されている。堅調な株式相場は日米欧の金融緩和策がサポートしているだけに、米景気回復期待が更に膨れれば、米量的緩和縮小期待が再燃することは間違いなく、ドル資金流動性の動きが一変する可能性も否定できない。更なる上昇局面では、ある程度の急落を見越した売買シナリオが求められるだろう。