動意薄もドル円・豪ドル円の乖離幅拡大に注目!?
ドル円は月末と明日の米感謝祭を控える中、総じて材料難は否めないが、昨日発表された11月の米消費者信頼感指数が4月以来の低水準となったことが嫌気され、ドル売りがやや優勢となり、また、利益確定売りに圧される格好で101円台前半で伸び悩みの傾向を示している。ただ、10月の米住宅着工許可件数が約5年半ぶりの高水準となるなど、相対的には米景気回復期待は一層高まりを見せており、ドルを積極的に売れる地合いには至っていない。
一方、市場ではFRBの早期QE縮小開始期待はあるものの、各連銀総裁やFRB関係筋の発言から年内は見送られるとの見方が大勢であり、依然として、株高期待を背景とした円売りニーズは根強いものがあるが、反面、急ピッチの円安局面に一服感が生じており、ドル円102円台の上値の重さも再認識されている。いずれにしても、本日は動意薄の展開が予想されるだけに、直近のレンジ幅100.50〜102.00円を駆使して売買を模索するしか妙味はないだろう。
他方、ユーロドルは特筆すべき買い材料は皆無に近い中、ドルの調整売りが助長された側面が多々あり、一見底堅い展開を見せている。ただ、値ごろ感によるユーロを買い戻す動きは脆弱性を帯びており、更なる上昇局面では、ECBによる追加利下げやマイナス金利導入が引き続き意識されるだけに、買戻しの動きは限定的とみなした方が無難であろう。