シナリオのない為替相場へ突入?
毎年恒例の全英オープン(THE OPEN)が始まりましたね。昨晩は日本人選手(深堀圭一郎)大活躍もあって、ついつい明け方近くまで見てしまいましたが、丸ちゃん(丸山茂樹)が出場していないと、なんとなく寂しさを感じたのは私だけでしょうか。為替では居眠りばかりでも、不思議にゴルフだけは眠くならない。
好きこそものの上手と言うが、為替とゴルフは思うように行きませんね。要は為替は相思相愛でなければ、言う事を聞いてくれません。それ故に、女房子供も反抗的なのかと自問自答?
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先日19日のセミナーでは、平日の雨中にもかかわらず、多数のご参加ありがとうございました。ブログをお借りして御礼申しあげます。尚、お問合せには随時お答えしていますので、少々お待ちください。又、時間の関係上、足早のセミナーでしたので、ご不明な点がありましたことをお詫び申しあげます。
●当日は2部編成のセミナーであり、偶然にもアストロで有名な山中康司氏と十数年ぶり対面、お互いにセミナー講師が本業になったのが、嬉しいのか寂しいのか、ちょっと複雑な心境でしたね。彼の本格的なテクニカル分析と私のペットでも判る簡単チャートのコラボレーションのようなセミナーでしたが、反響は良かったとお聞きしています。又、同じような企画がありますので、次回をお楽しみに!
久方ぶりに、性格の良い元ディーラーやブローカーのみを集めて、そのうちゴルフ大会か飲み会でも企画してみたいと思いますね。お暇な方は近況報告と居場所を教えてください。
★バーナンキFRB議長の議会証言もオウム返しのような内容であり、市場の緊張感に水をさすような結果になってしまったが、過熱化する市場にとっては冷水も必要なのであろう。
為替市場は一変して、様子見ムードが漂っているが、方向感が乏しいのが現状である。
原油価格の高止まりが世界的なインフレ懸念を呼び、金利上昇、不安定な株式市場、そして、世界マネーの流動性も刻々変化しており、投機筋の動きにも注目せねばならず、ポジションの調整に専念することが賢明な相場ではある。昨日の日銀会合議事録にも言えるが、自国経済よりも米経済を横目に見ながら、多数の委員の見解が羅列されるだけであり、ゼロ金利解除に関する日銀の独立性は感じられない内容であり、未だに不透明さが残る議事録である。総じて、日本政府の横槍もあるが、米国事情を重んじる日本政府の対応とも言える。結局は、日米政府を意識した優柔不断な日銀の立場を表しているのだろう。
▲一方、FOMC議事録にも同様なことが言えるが、インフレ懸念を理由とした連続的な利上げに不透明感が生じている事は間違いなく、インフレと利上げの2人三脚的な発想には限界が生じているとも言える。米国経済に景気減速の波が押し寄せており、その歪みが確実に拡大することを配慮すれば、利上げによる金融政策の舵取りだけでは、さらに米国経済が迷走する可能性が高まること
になる。いずれにしても、次回の利上げ打ち止めが先行する相場を考えると、仮に利上げが敢行されても、利上げ終焉の時でもあり、金利による米ドルの優位性も削がれることになるが、同時に超低金利政策続行が余儀なくされている日本円の優位性も限られているため、当面はドル円の上昇は抑えられると判断するがが、レンジ相場の域を脱する事は難しい情勢である。段階的な円高と判断して、適宜な利益確定の米ドル買いも積極的に取り入れることが良策である。
今晩は、米経済指標もなく、動意が薄い市場であるが、ドル円の利益確定の買いも116円台半ばには散見され、ポジションの調整局面とも受け取られる。潜在的にはナーバスな状況が続いており、週末のストップロスの動きを注視すれば、レンジ幅を拡大した展開で臨むべきであろう。ドル円117円台半ばの売りと116円台前半の買いを推奨するが、常に米ドル急落リスクを想定したストップロスのおき方に配慮したい相場である。
ユーロドルは好悪材料があるため、海外勢も模様眺めが主体であり、現状から、少なくとも50ポイント以上の上下動がなければ、妙味が少ない相場であり、1.25台半ばの買いと1.26台半ば以上の売りに焦点を絞ることを勧める。東京市場での動きは限定的であるが、
思惑的な投機筋の出番を待ってからの始動に専念することを勧める。くれぐれもシナリオの描けないトレードは禁物である。