手控えムード一色!相場の動意を待って始動賢明?
昨日発表された10月のISM非製造業景気指数は先週のISM製造業に続いて、市場予想を上回る結果となる中、ISM指数の雇用内容も改善されており、週末に控える米雇用統計への改善期待が増しており、相対的にドル買いが優勢になっている。ただ、市場は米GDPや米雇用統計の結果を見極めるまではポジションを微調整する程度の動きに終始しており、依然として、狭いレンジ相場を余儀なくされている。
一方、ドル円は、市場に米量的緩和縮小観測と米株式市場の高値警戒感との綱引きが続いている関係上、下値も上値も限定的になっている。ドル円99円台では実需並びに利益確定売り、そして、98円割れでも実需と値ごろ感の買いが散見されており、積極的な売買は手控えられている。
他方、ユーロドルは明日のECB理事会では金利据え置きが見込まれているが、利下げの可能性も残される中、追加LTROへの警戒感が根強いため、市場はユーロのロングポジションを解消する動きが続いている。そして、欧州委員会が2014年のユーロ圏の実質経済成長率見通しをプラス1.2%から1.1%へ下方修正したほか、失業率が今後2年間は12%前後で高止まりすると予測していることもユーロ売りを誘発しており、ユーロドルは一時1.3450近辺まで下落するなど、総じて、戻りは鈍くなっている。