ドル買戻し優勢も膠着感否めず!戻り売買で対応?
総じて、市場全般が薄商いの中、市場の関心は本日から行われるFOMCに注目が厚真手いるが、概ね米連邦準備理事会(FRB)は現行の緩和策を維持するとの見方が大勢をしめており、相場を大きく動意付ける外部環境には至っていない。その中、ドル円は終始97円台では底堅さを維持しており、また、ユーロドルも1.38台の上値の重さが意識されるなど、ドルの買い戻しがやや優勢になっている。
一方、NYダウ平均株価は横ばいで推移しているが、S&P総合500種が過去最高値を更新して引けるなど、米連邦準備理事会(FRB)による超低利金融政策を背景として、依然として底堅くい推移している。また、欧州株式市場では堅調な企業決算を受け、ドイツのDAX指数 は過去最高値を更新するなど、世界的株高傾向が強まる中、一部では日本株が出遅れているとの観測も広がっている。相対的にリスク回避による円買いやユーロ買いニーズは後退しつつある。
他方、豪ドルは早朝から下落基調を強めているが、豪準備銀行(RBA)のスティーブンス総裁が投資関連の会合で交易条件の悪化を考えると、豪ドルは将来のいずれかの時点で大幅に下落する可能性が高いとの見解を明らかにしたことが嫌気され、早朝から下げ足を強めている。チャート上においても、豪ドルが対ドルで過熱感が生じていただけに、ある程度の帳尻あわせの側面はあるが、もう一段の下落シナリオは一考せざるを得ないだろう。