梅雨空相場が続く、8月7日に梅雨明け????
梅雨の真っ只中に、何故か『七夕祭り』が行なわれる。夜空を見上げても、この時期に星を見る事自体難しいですね。おり姫星とひこ星が1年に1度会えることができる七夕ですが、本当にこの時期に出会えることが出来るのかと、老婆心がよぎりますが、実際は旧暦と新暦の違いで、旧暦では8月7日ということですから、納得できますね。
しかし、為替相場もジメジメした梅雨空相場から抜け出せませんね。米ドル星とユーロ星の接点が見つからず、円星も円安星になるか円高星になるか、主体性のない動きが続いているようですが、日米欧の利上げ動向もはっきりするのは8月7日前後が有力かも。
●今晩の米雇用統計を控えて、昨日の某シンクタンク発表による非農業部門雇用者数の大幅改善予測が再度米利上げ騒動を盛上げた様だが、いずれにしても米利上げの最終局面である事は間違いないところであり、米国経済の減速が囁かれている中で、米国経済にとっても次回の利上げが、良い利上げになるのが、さもなければ米経済の後退までも視野にいれるべきか、意見も分かれるところである。それにしても、米雇用統計の事前予測を更に予測する構図は変わっておらず、どれをとっても信頼性が欠ける予測と数字と見なす方が賢明な状況である。その後の予測も2転3転しており、すでに昨日の時点で米雇用統計に対するインパクトは消滅している状態と理解することが賢明なのかもしれない。
ましてや、上空では北朝鮮ミサイルテポンド2号が飛び交う状況下では、為替予測自体にも無理が生じている。
潜在的な米ドル売りを背景にして、ドル円の上値を115円台後半、ユーロドルの下値も1.2700前後と見れば、ほぼリスクは限定されると判断するが、レンジ幅を拡大するしか良策はない。
★天邪鬼的な発想であるが、米雇用統計の数字を重視するならば、昨日のADP社の予測により、他社も改善予測に傾いているだけに、サプライズを求めるには米ドル売りに妙味がある。 過去2ヶ月の数字が悪かっただけに、アナリストの予測も改善期待が浮上しているが、2度ある事は3度あると考え、悪化に比重を置いた方に妙味がある展開である。もちろん、ストップロスを前提して、ローリスク・ハイリタ−ンのイメージで臨む必要があるが、米雇用統計発表直前に米ドルショートを作り、20~30ポイントのストップロスの買いを置くことを勧める。
▲一方、ユーロドルも方向感が見えてこない。ECBリシェ中銀総裁も利上げに関しては前向きではあるが、原油価格の高騰が続いている以上は、利上げが緊急事態のテーマではないことも確かであり、金利据え置きには全会一致で決定するが、実際の利上げ時には財政難を抱える国からの抵抗もあると聞く。油価格高騰による物価上昇から、賃金上昇圧力、そして公共料金の押し上げ要因とインフレリスクが必至なだけに、段階的な利上げを強行しなければならないが、実際にはユーロ経済のもどかしさも論じられており、12か国の舵取りは想像以上に厳しさを増しているようだ。利上げを前提としたユーロドルの買い意欲は強いが、金利据え置きの状況下では、更に上値を追う展開ではないだけに、1.27前後の買いと、1.28台半ばまでのレンジ相場と見なして臨みたい。